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映画「女神の見えざる手」信念を貫く孤高の女の生き様 ※ネタバレ

Miss Sloane - Sawyer Studios

天才ロビイストの活躍を描いた作品です

ロビイストとは
ロビー活動の専門家。アメリカでは登録が義務づけられている。
ロビー活動とは、特定の利益をはかるために議員・官僚・政党などにはたらきかけ、政治的決定に影響を及ぼそうとする院外活動。特にアメリカにおけるものをいい、議会ロビーにおける議員への陳情だけでなく、世論の形成・動員までも含める。

 

Overview -概要-

原題:Miss Sloane(2016)
ジョン・マッデン監督のアメリカ・フランスのポリティカル・サスペンス映画。

政府を影で動かす”戦略の天才”ロビイストが、銃社会アメリカに仕掛けた究極の”一手”とは――
ワシントンD.C.で、スパーリング上院議員による聴聞会が開かれていた。召喚されているのは、敏腕ロビイストとして名高いエリザベス・スローン。大手ロビー会社、コール=クラヴィッツ&W在職中に手がけた仕事で不正を行っていたとされ、その真偽が問われている。

聴聞会から遡ること、3ケ月と1週間前。
エリザベスは、コール=クラヴィッツ&Wの花形ロビイストだった。勝つためには手段を選ばず、一切の妥協を許さない仕事ぶりはクライアントから高く評価され、政府やメディアからも一目置かれる存在だった。
エリザベスは、銃擁護派団体からの仕事を依頼されていた。新たな銃規制法案に対し、女性の銃保持を認めるロビー活動で、廃案に持ち込んでくれというのだ。団体の代表者は議員たちにも強い影響力をもつ人物だが、エリザベスは彼の目の前でその仕事をきっぱりと断る。その結果、上司のデュポンから、「依頼を断るなら、君にいてもらう必要はない」と言い渡される。
その夜、パーティに出席したエリザベスは、銃規制法案の成立に尽力する小さなロビー会社のCEO、シュミットから、自分と一緒に闘わないかと誘いを受ける。
次の日、エリザベスは部下を引き連れ、シュミットの会社へ移籍。奇策ともいえる戦略によって、形勢を有利に変えていく。
だが、巨大な権力をもつ銃擁護派団体や元同僚も負けてはいない。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいく……。

映画『女神の見えざる手』|10月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー


映画『女神の見えざる手』 予告篇

 

Story -ネタバレあり-

Main Character

銃規制法案賛成派
小さなロビー会社:ピーターソン=ワイアット
スローン(ジェシカ・チャステイン
シュミット(マーク・ストロング)CEO
エズメ(ググ・バサ=ロー)
 VS
銃規制法案反対派
大手ロビー会社:コール=クラヴィッツ&W
デュポン(サム・ウォーターストン
ジェーン(アリソン)

スパーリング上院議員ジョン・リスゴー

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物語の序盤、スローンたち賛成派は劣勢だったが、彼女の戦略で徐々に追い上げていく。
オーディエンスを前に議員に質問することで、法案を支持すると回答せざるを得ない状況をつくり出したり、女性団体に働きかけ、支持と資金を得たり。
しかし、スローンの度を超した行動に、だんだん仲間の心も離れてゆく…。
スローンは仲間の一人の裏切りを露呈するが、同時にそれは仲間を信用しておらず、監視や盗聴の疑いが出てくる。
極めつけは、仲間のエズメの過去を世間に暴露し、銃事件の被害者として賛成派の象徴に仕上げたこと。
そして最悪なことに、エズメが反対派の男から銃で脅され殺されそうになるところを、銃を所持していた民間人が助ける事件が発生する。銃反対派の彼女が銃により命を救われてしまい、世間の見方も変わりつつあった。

ASSHOLES WATCHING MOVIES Miss Sloane

厳しい状況の中迎えた聴聞会では、反対派がスローンを貶めようとプライベートな部分まで持ち出し、攻撃をしかけてくる。
スローンが仕事に没頭するため薬を使用し、ほとんど睡眠をとっていないことを取り上げたり、売春行為の疑いをかけたり...。ところが相手の男性は、一見鉄の女に見えるスローンが弱々しく傷ついていた姿も見ており、彼女はイベントで会ったことがあるだけで、客ではないとキッパリ言うのだった。

しかしついに、スローンの直属の部下だったジェーンにより、言い逃れのできないスローンの過去の不正行為が暴かれた。


証言台でスローンは、自分の度を超した行動は批判に値すると認める。しかし彼女は議員に向けて、出世するためではなく、良心に従って投票するよう呼びかける。

彼女は自分に対する個人攻撃が始まることを予想しており、「勝者は敵の一歩先を行く。私は前の会社を辞める時、密偵を残していきました」と言った。ジェーンはその場で上司に辞表を出し退出する。
スローンはそこで最強の切り札である盗撮動画を流す。それはデュポンとスパーリング上院議員の裏交渉の現場だった。

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彼女の最後の究極の”一手”とは、決別したと思われた部下のジェーンだった。
彼女はスローンが仕掛けた不正行為の書類を提出し、この切り札のために聴聞会を開かせたのだ。
スローンは信念を貫き、自分のキャリアを捨て、大勝負に勝ったのだった。

 

Opinion -個人的な感想-

すべては冒頭の言葉に
最後まで観終わると、すべては冒頭の言葉に集約されていたように思います
ロビー活動は予見すること
敵の行動を予測して対抗策を考えること
勝者は敵の一歩先を読んで計画し
自分の手を見せるのは、敵が切り札を使った後

 

キャリアウーマン スローンの魅力
終始スローンが色々としゃべりまくっているのですが、正直ついていけないです…
とにかく彼女がすさまじく、論争で敵う者なしという感じです
服装も身のこなしもバリバリのキャリアウーマンという感じ
収入もとても高そうです
常にお化粧バッチリで真っ赤な口紅と黒いネイル…
日本ではこんな堅そうな仕事でこんな派手なメイクはできなそうだなと思いましたが、さすがアメリカです

ファッションは武装、ジェシカ・チャスティンが天才ロビイスト (戦略家) を演じた『女神の見えざる手』が公開 | News | THE FASHION  POST

しかしそんな鉄の女の彼女も、プライベートは睡眠をとらず、家族も恋人も友人も一切出てこない独り身女性

夕食は遅くまでやっている中華料理屋で適当に済まし、夜のお供はお金で買う…
ここまで努力していて、劣勢の状況を好転させても、仲間から非難されてしまう
感情をぶちまけるシーンは、最強の彼女も普通の人間なんだと感じました

伏線も色々あり、観返せばより深い理解が得られるかもしれません

〜fin〜