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映画「パターソン」穏やかな日常を描く優しい映画 ※ネタバレ

「Paterson」の画像検索結果

他のどの映画作品にも似ていない
という高評価レビューの通り、私も気に入りました
主演は「STAR WARS」のカイロ・レン役のアダム・ドライバー

 

Overview -概要-

原題:Paterson(2016)

アメリカのドラマ映画。監督はジム・ジャームッシュ
第69回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティション出品。

"パターソン" に住む
"パターソン" という名の男の7日間の物語
ニュージャージー州パターソンに住むバス運転手のパターソン。彼の1日は朝、隣に眠る妻ローラにキスをして始まる。いつものように仕事に向かい、乗務をこなす中で、心に芽生える詩を秘密のノートに書きとめていく。帰宅して妻と夕食を取り、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅しローラの隣で眠りにつく。そんな一見変わりのない毎日。パターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いと共に描く、ユーモアと優しさに溢れた7日間の物語。

映画『パターソン』公式サイト


『パターソン』本予告 8/26(土)公開

 

ストーリーは、あらすじの通り
実際観ていただくのがおススメなので、割愛します

 

Opinion -個人的な感想-

穏やかな流れの中にもあるドラマ
邦画のほっこりとした日常を描いたような作品で、心が穏やかになります
観ていて終始抑揚がないまま終わるのかと、ちょっと心配しましたが
ちゃんと終盤で色々ハプニングが起こり、ドラマが成り立っていて面白かったです
人によるかもしれませんが、個人的には飽きることなく楽しめました

ただ、ほっこりさを誇張しているわけでもなく、本当に日常
町は若干廃れ感もあり、風景も絶景というわけでもなく、天気も曇り空だったり
登場人物の生活水準も高いわけではなく
オシャレでモダンな家というわけでもない

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個人的に気になったのが音楽です
ホワーンとした神秘的な音色で、明るい曲調ではなく、ただただ不思議な感じ
詩を書くインスピレーションのような
主人公の世界観を表しているのでしょうか

soundtrackDark to Light

 

愛着の湧く雑貨と自然の癒し
人混みもなく
ひとり滝を見ながら自然の中でサンドイッチを食べる
そして思いついた詩を書いてゆく
このシーンがすごく好きです
東京に住んでいると「自然の中でひとり」という状況がなかなかないので
いつも仕事に持っていく工具入れのようなランチボックスも絶妙に良い
水筒とセットで、中に愛する妻の写真とサンドイッチと、落書きされたミカンと・・・

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これまで詩というものに全く興味を持ちませんでしたが
この映画を観ると「詩も素敵だな」と思えてきます
古書(洋書)をずっと持ち続けるのも

 

素朴な魅力の主人公
主演のアダム・ドライバーと言えば「STAR WARS」のイメージが強いです
個性的なルックスがとても合っています
奥さんとの会話も、仕事仲間や街の人との会話も
口数は少なくリアクションも薄いですが、基本プラスな発言
温和な人、ザ・いい人、という感じですが、本心が見えないミステリアス感も
途中、奥さんのつくった手料理のパイを褒めてましたが
明らかに苦手そうだったのがちょっと面白かったです
水で流し込んでました笑
また、スマホを持っていないという希少な人物
そんな一面からも彼の素朴な人柄が伝わってきますね
バーで一杯飲むお酒も、普通のビールというのがまた良いです

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個性的な主人公の愛する妻とペット
奥さん役はゴルシフテ・ファラハニ
褐色の肌とくっきりとした顔立ちの美女で、スタイルも抜群
いつも穏やかで明るく、楽しそう
主婦で働いてはいなそうですが、モノクロの柄を描くアーティストで
毎日家具や洋服などにアートを施して暮らしています

そしてブサカワな愛犬のフレンチブルドック
ソファの上でぐてっとしていたり
実は毎日ポストを傾かせてる犯人?でいたずら好きだったり
ただ、最後のいたずらは最悪でしたけどね笑
でも毎日パターソンが寄るバーの外で大人しく待っているのがいいです

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重要人物に日本人俳優
そして一番驚いた、物語のハイライト⁉︎は
日本の俳優、永瀬正敏が出てくるところ
この永瀬さんがキーパーソンでしたね
今まで大事に書き溜めてきた秘密の詩集を失い
明らかに元気なさそうでしたし、もしかして詩を諦めるのでは?とすら感じさせられましたが
永瀬さんからの白紙のノートをもらったことで
「あ、また書き出すんだな」とハッピーエンドを感じさせてくれます

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裕福ではないが、平和な日常
その他出てくる主要人物は黒人や褐色人種系で、ほぼ白人は出てきません
仕事仲間のひとりは、毎日家庭や家計のことで愚痴をこぼしていたり
バーの店主も奥さん(たぶん)のへそくりを黙って使っちゃったり
パターソン自身も、妻からギターが欲しいとおねだりされたときに、少し躊躇したり
「裕福ではない」という感じが随所に発せられています

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でも、裕福ではないけど、仕事があって、嗜む趣味があって
愛する人がいて・・・
そんな平和な日常が素敵だな、と思える作品でした

fin